前のページで、脳血栓は脳の血管が詰まり、その先に血液が流れなくなることだと説明しました。ではなぜ血管が詰まってしまうのでしょう? 一体何が詰まらせているのでしょうか?
脳梗塞・脳血栓の原因は動脈硬化によって細くなった血管に血栓(血の塊)ができ、血管が詰まってしまうことで起こります。では、動脈硬化とはどういうものなのでしょうか。
動脈は、心臓から押し出された血液が流れる血管。若い血管は十分な弾力性と柔軟性を持っていて、そのおかげで体の隅々まで血流を送り届けることができるのです。ところが加齢やその他の原因によって、この動脈の壁の層が厚くなったり、硬くなったりすると、もともと持っていた弾力性や柔軟性を失ってしまいます。これが動脈硬化です。文字どおり、動脈が固くなってしまうことなんですね。
困ったことに、動脈硬化は自覚症状がなく進行していくので自分では気が付きにくく、気づいたときには重症化していることも少なくありません。また心臓病や脳血管障害などいろいろな病気を起こす要因となるので、この点にも注意しなければいけません。動脈硬化は、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの疾病も要因でもあるのです。
動脈硬化は歳をとればとるほど進行します。いわば一種の老化現象ですね。でも体の他の部分と一緒で、老化の進み具合は人によってさまざま。もちろん動脈硬化になっていたとしても、重篤な症状にならずに一生を終える人だってたくさんいます。
同じ年齢でも血管の状態には個人差があります。血管年齢を若く保つには、食事、運動、喫煙、飲酒など生活習慣が大きく関係してきます。心配な方は一度自身の生活を見直し、健康に気を配ることが必要なのではないでしょうか。